映画「声なき叫び」を観てきました~50年前と変わっていない日本

「声なき叫び」(1972)を観てきました。
この映画は、強姦がいかに女性の心と体を傷つける行為かを訴えた50年前の作品です。
おりしも、橋下市長のあの発言。女性の人権について日本は、この映画が製作された

50年前と全く変わっていないと感じました。
ライフの相談の中でも、悲惨な性虐待の訴えがあります。

強姦は男女の性的関係であり、男性の性欲から起きると、言われてきましたが、強姦は男性の支配欲から生じる蛮行であり、女性に対する重大な人権侵害です。

 みているだけで恐怖を感じる映画ですが、カナダでは、この映画がテレビ放送され、学校用教材としても使われたそうです。
この映画が牽引力となって、カナダの強姦法が改正されたそうです。

この「怒り」を現状を変える「力」にするために、タブー視されていた強姦や性犯罪について声を上げなければなりません。

 

≪映画のストーリー≫

看護婦のスザンヌ(ジュリー・ヴァンサン)は帰宅途中に、見知らぬ男(ジェルマン・ウード)にトラックの荷台につれ込まれて強姦されてしまう。

アパートにやっとのことでたどり着いた彼女は泣き叫ぶ。

その叫び声にかぶさってベトナム、バングラデシュの戦場で泣き叫ぶ女たちの顔がクローズ・アップされる。

戦場で敵味方を問わず男たちに集団強姦される女たち。一夜あけ、恋人の医者フィリップ(ポール・サヴォー)に伴なわれ検診を受けた。

そしてカメラマンに証拠写真を撮られる。オーバーラップして、アフリカの割札シーン。

「儀式の名の許に奪われてしまう女自身の喜び」とナレーションは語る。刑事が彼女を尋問。微に入り細に渡って再現させられ、さらに傷つくスザンヌ。

もつれた髪を切るように勧められ、スザンヌは執拗に拒む。それに伴ない、ナチスの軍人と関係した仏女性が戦後、坊主頭にさせられたニュースフィルムに変る。

画面は一転、スザンヌの髪の毛の場面について話しあう監督(モニーク・ミラー)、編集者(ミシュリーヌ・ランコット)の姿を映し出す。スザンヌをインタビューする監督。

裁判所のような所で、目をマスクでおおった女たちがいる。

会社の上司、映画監督、主治医、夫に犯されたと告発する秘書、女優、患者、妻たち。各々語り、訴えあう。カメラは再びスザンヌにもどる。

放心したようなスザンヌ。もう彼女は以前のようにフィリップと愛をわかちあうことはできない。

もう叫ぶこともできない。彼女は睡眠薬自殺する。